きものひな [ 着物雛 ]

<きものひな> 自分の着物で雛人形を作る其の2 [お雛様にする着物選びのポイント]

お雛様にする着物選びのポイント

「ひなのすすめ」でおすすめしている[自分の着物で雛人形を作る]のご案内。
一つ目となります。

素材となる着物の選び方の参考になればと思い、過去の例を踏まえてご紹介したいと思います。

「きものひな」の衣装選びについて

答えから言いますと、どんな着物でもお雛様を作ることができます。
それは前に書いた通りです。

着物に使う予定で購入してそのまま寝かせている反物で作る方や、子供の七五三の着物を使って作る方もおります。
また、男性用の着物でシックにしたり、紬のを使ったりと自由にお選びしています。

お雛様はお祝いの場という認識のある方からすると、
例えば紬でお雛様を作ることに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、全く気にすることはありません。

雛人形は、誰かに見せて評価をもらうものではなく、
本当のあなたの気持ちや価値観を表現して良いものです。

市販されているお雛様であっても結城紬や大島紬の着物を着た雛人形は山ほどあります。
そして、紬だけではなく、そもそも素材としても洋服用の生地を使った雛人形もあります。
また、フランスやイタリアなどの海外製の生地を使った雛人形もあります。

雛人形というものは、誰かと比較することが全く意味のないことなのです。
そして、「きものひな」は、貴方だけの雛人形を、貴方だけにプロデュースするオートクチュールなのです。

素材の特徴について

雛人形の着物に使われる生地や織物についてはそれぞれ特徴があります。
それは、着物を触ってみて十分確認できることもあれば、そうでないこともあります。

その部分についても少し説明したいと思います。

正絹の着物を素材とする場合

正絹の着物を使った雛人形は、その正絹の特徴を直接感じられます。
また、織り方によっても違いがでます。
緞子や繻子などは光沢の艶や、触ったときになめらかさが際立ったお雛様になります。
縮緬であればふんわりとした風合いが触り心地良く感じられます。

ただし注意も必要で、繻子や緞子、唐織などは、引っかかりなどで傷みがでやすいので丁寧な扱いが必要です。唐織などは、そもそも撚りが甘い糸で浮き上がるような模様が織られていることから、その部分にはあまり触らないようにする必要があります。

ポリエステルや化学繊維を素材とする場合

現代の技術の進歩では、よくできた化繊と正絹は見分けがつきません。
触っていて正絹のようだと思っていても、着物を解いて水をつけると弾くことがあります。
防水加工などとっくに切れているはずなのにと、糸くずを燃やすと化繊であったという事もあります。
 ※金彩描きや染めの加工によっては、正絹と化繊では染料が違うために必ず調べています。

このようなことから、化繊であってもなめらかな感触や風合いを表現するに不足はありません。
正絹に比べて、化繊は強いというメリットがあります。シミになりにくく、虫が食べにくいです。

デザイン・柄が美しい、色が好きという理由で選んだ着物が化繊であっても、
全く問題はありませんのでご安心ください。

ウールや麻、綿を素材とする場合

これらの素材すべてにおいて雛人形にすることができます。
特徴としては、
ウールは多少ですがふわっとします。着付けの際に、生地の特徴が出ます。
麻はその織り方にもよりますが、少し透けた感じがでて、さわやかな風合いになります。
綿は触ったり持ったりしたときにの肌触りが心地よく感じます。

すみません、肌着の説明みたいになりました(笑)

でも、結局印象というのは、その生地の柄や色に引っ張られますので、
暖色系で柄が多ければ華やかですし、寒色系で柄が少なければモダンな印象という感じです。

それ以外の生地について

「きものひな」では、個人所有の着物を裁断して雛人形にすることをご案内しておりますが、
実際はそればかりではありません。

他社のお雛様メーカーではフランスレースの生地や、イタリアンシルクのデザイン生地をつかったり、
それこそ、結城紬の雛人形を制作している会社もあれば、京都のテキスタイルメーカーのSOU・SOUデザイン生地を使っている雛人形もあります。

繰り返しになりますが、

雛人形は、誰かに見せて評価をもらうものではなく、
本当のあなたの気持ちや価値観を表現して良いものです。
雛人形というものは、誰かと比較することが全く意味のないことなのです。
そして、「きものひな」は、貴方だけの雛人形を、貴方だけにプロデュースするオートクチュールなのです。

ぜひ「きものひな」に出会って、貴方の本当に好きな物、価値感を表現してあげてほしいです。