4月も終盤ですね。五月人形もほとんどの方が揃えられたのではないでしょうか。
たくさんのメーカーや販売店があり迷いに迷った方も多いと思います。
今回は私たち節句業界の者であっても忘れてしまったりする作家や工房をまとめてみたいと思います。
全ての作品にはだれが作ったものかを記載した「作札(さくふだ)」というものがついてあります。
そこに書かれている作家・工房をまとめてみました。
ですが、これが全てというわけではないですし、もしかしたら間違いもあるかもしれませんので、あくまで私個人の「備忘録」「メモ」という意味での記事になりますので、あらかじめその点はご了承ください。
また、それぞれの工房ごとに細かな記事にしていく予定です。
とくに、京都の甲冑づくり、関東の甲冑づくりの違い、大きな差、細かな差を各社ごとに記事にしていく予定です。
<京都の五月人形作家・工房>
[京都 洛冑会(らくちゅうかい)]
京都の作家は粟田口・一水・武久の3社が有名で、3社間において「洛冑会(らくちゅうかい)」というブランドを作っています。
粟田口清信 (あわたぐち きよのぶ)
粟田口清信(四代目、中嶋信行)、粟田口清信(五代目、中嶋伊智郎)
ホームページ:http://www.awataguchi.co.jp/
Youtube : 美術甲冑 粟田口清信
Instagram : kiyonobu_awataguchi
平安住一水 (へいあんじゅういっすい)
今村達人(四代目)
ホームページ:https://kyoto-issui.jp/
Youtube : 京甲冑 平安住一水 五月人形・美術甲冑制作
Facebook : 京甲冑 平安住一水 五月人形・美術甲冑制作
Instagram : kyoto_issui
平安武久 (へいあんぶきゅう) 初代:佐治久三郎
平安武久は、初代から三家に分かれ、それぞれが二代目を名乗っています。
なので、「武久作」と言えば以下の3社の事を指しています。
・「平安武久」
・「工房 武久」
・「京甲冑 佐治」
[ 平安武久 ]
佐治壽一(二代目、初代の長男)、佐治徹也(三代目)、佐治秀俊(四代目)
ホームページ : http://bukyu.com/
Youtube : 平安武久
Instagram : heianbukyu
[ 工房 武久 ](京甲冑 工房 武久)
佐治健夫(二代目、初代の次男)、佐治幹生(三代目)
ホームページ : http://www.koubou-bukyu.com/
Youtube : 佐治幹生
Instagram : koubou.bukyu
「京甲冑 佐治」(武久寛三)https://kyokatchu-saji.com/
佐治完三(二代目、初代の三男)、佐治久輝(三代目)
ホームページ : https://kyokatchu-saji.com/
Youtube : 武久寛宗
「洛冑会(らくちゅうかい)」以外
・粟田口義房
<関東の五月人形作家・工房>
鈴甲子雄山(すずきねゆうざん)
ホームページ : https://www.suzukine.com/
Youtube : 鈴甲子雄山公式アカウント
鈴甲子雄山
順風丸
Facebook : 鈴甲子(すずきね)
instagram : suzukine.yuzan
Blog : https://suzukine.com/blog/
・「鈴甲子雄山」四代目は鈴木 順一朗
・「平安道斎」→鈴甲子雄山の中のブランド 雄山の父が道斎になる
つまり、三代目鈴甲子雄山であった鈴木道男が現在の「三代目平安道斎」
久月ブランドの作名
・中村宗光(本名:鈴木順一朗)→ 鈴甲子 雄山
・鈴木利光(本名:三瓶真一郎)→ 鈴甲子雄山工房の伝統工芸士
加藤一族の作名
・加藤一冑 かとういっちゅう (二代目 本名:博)
・加藤鞆美 かとうともみ (初代加藤一冑の次男 本名:鞆美(ともよし))
加藤美次(かとうよしつぐ)、加藤拓実(かとうたくみ)
→参考動画 : https://www.youtube.com/watch?v=47OL0wC5tXM
・加藤峻厳 かとうしゅんげん (初代加藤一冑の三男 本名:良)
→加藤峻厳 かとうしゅんげん (二代目 本名:一成) https://sekku-kabuto.com/
<関東の著名作家>
大越忠保(本名:大越保広)
Youtube : Yasuhiro Ohkoshi
Facebook : https://www.facebook.com/tadayasukattyuu
・朝比奈朔太郎
・早乙女義隆
「作家名」について
作家名というのは結構自由に名乗れるものなので、
たとえばAという会社名で、Aが作った作品として販売する一方で、
Bという会社がAという会社へオリジナルデザインの商品の制作を依頼し、完成した商品をBはCが作った作品といって販売することもあります。
この場合、CはAの別名という扱いであったり、そもそも存在しない人物であったりします。
これらは他業種でいうとOEM (「相手先(委託者)ブランド名製造」、「納入先(委託者)商標による受託製造」)と言われますが、節句の業界であっても同様と思って良いです。
こういう事情というのは実際業界で何年も働いてきても知らなかったりすることがあります。
で、このページ、そのようなことが消費者にとっても販売者にとっても分かりやすくなればと思って作っています。
ほとんどが私個人の備忘録ですが、上記の中でも詳しい情報や新しい情報、まだ掲載できていない工房や作家の情報があつまったらどんどん更新していこうと思います。