上巳の節句 桃の節句

雛人形 いつ買うか いつから探すか

探す・購入するタイミングはいつがベストかということです。

ベストというのは
風習という意味や、価格・お得感という意味など
いくつかの考え方がありますので、それらを説明したいと思います。

「お得な価格」という意味ではいつ買うべきか

いつがお得かという意味の結論は「いつでも良い」となります。

雛人形は腐るものではありません。また、今年のデザインのものが来年古くなるというものでもありません。結果として人気のデザインの衣装の雛人形は毎年作られますし、残れば来年も販売します。
※しかし数年前のデザインは、なんとなく古く感じてしまうと言う目の肥えた方もおります。

つまり、いつでも同じ値段で売れるものであり、いつでも同じ値引きをできるものなんです。
お店によっては夏などのシーズンオフに割引したり、3月が近くなると値引きを強くしたり、11月や12月に早割みたいな形でお値引きをしたりするところもあります。
まったくこだわりが無いのであれば、そういったタイミングを狙って人気筋からそれたり、シーズンオフ値引き品を購入するといいでしょう。

しかし、本当に良い雛人形というのは強い値引きはしないものです。なぜなら、ハイシーズンには確実に希望の価格で売れることがわかっています。
だから、良い品は必ずしも仕入れた年に売れなくてもいいのです。こういう足が遅い商品は「亀」と言いいます。良い品は亀でよいのです。
そして、良い作品、良い雛人形はあなたが迷っている間になくなってしまい、二度と会うことはかなわないでしょう。

雛人形との出会いは「縁」です。縁は大切なものです。

良い出会いをするために考えた場合、いつ買うのがよいのか。

出産を終えた母はとかく忙しいものです。雛人形探しなんてしている時間は限られてまいます。
だから、妊娠が順調にすすんだら、頭の片隅に少しだけ置いておくといいでしょう。

そして、出産が無事に済んで一か月検診が終わったくらいから、少しずつ見ていくと良いでしょう。
それが6月や7月であれば、多少インターネットで見てみると良いでしょう。
多くの専門店では11月くらいから本格的に展示されます。百貨店や量販店では12月~1月後半くらいからでしょうか。
しっかりと夏の間から撮影や仕入れの仕込みをしているお店はすでに本格的にネット販売をしているでしょう。

出産が2月や3月であればその年、無理に初節句をする必要はありません。来年に持ち越して、ゆっくり探し、その分、初節句・雛祭りちゃんと準備して楽しむといいでしょう。

人形屋さんとしてはやはり今年購入してほしいという気持ちがあります。
来年まで時間を空けると、他店で購入する可能性もあるでしょう。なるべく自身のお店で購入して売り上げにしたいというのが本音です。
しかし同じくらい、「無理せずに来年にしましょうよ」という気持ちもあるのです。
これは、人形屋さんも商売・生活が懸かっているなかで葛藤があるのが本音でしょう。

11月くらいから商品を見ていくにあたり、下見の期間を設ける必要はありません。
いつだって出会って心がときめいたら購入すべきです。
多くの人が、第一印象で引かれたものに戻ります。他も見てみようと考えて他店やネットを調べますが、多くの方が「第一印象で引かれたものに近い物・似ているものを探してしまう」のです。

専門店スタッフであったころ、検討中の方が再来店して完売してしまった商品を探す姿を何度も見てきました。
だからこそ言えますが、良い作品との出会いは縁なのです。縁を大切にすると、まわりまわって子供も縁に恵まれるといいます。

そして、良い出会いを大切にできたのなら、もうほかの雛人形を見ないという事も大切です。